スーツにブラッシングすることなんて、必要ないと思っていませんか。
たとえ高価でない、むしろ安めの吊るしのスーツであっても、お手入れをするのとしないのとでは、持ちが全く違ってきます。
ましてオーダーメードのスーツであったなら、是非ともブラッシングのお手入れをするようにお勧めします。
日本にスーツが持ち込まれた歴史は、欧米に比べれば決して長くはありません。
しかし長い歴史のある欧米の、特に英国の紳士は、スーツを脱いだ後に必ずブラッシングでのお手入れを欠かさないと聞きます。
今は英国にもそういったことをする紳士が何人いるかは別として、とにかくスーツにブラッシングのお手入れは効果的と言えるのです。
それでもやり方を誤ると、かえってシワの原因になりますので、その点は気をつけてください。
ブラシの掛け方は、上から下の順になります。
上着なら襟や肩の辺りから、布目にそって優しくホコリを落としてください。
ズボンも腰から裾へ向かって、布目にそってブラッシングします。
忘れがちな溝の部分は、尚更丁寧に溜まったホコリを掻きだしてください。
その後、型崩れを直したり、消臭したりする市販の商品を使うのも良いでしょう。