普段ビジネスマンが着用するスーツがテカるのに考えらる原因として、主に摩擦や圧着によってテカリが発生します。
正常な生地とテカリのある生地の繊維を比べると、テカリのある生地は、羊毛のキューティクルに当たる部分がしまっているか削がれていることが分かります。
「羊毛の表面が磨かれると光の反射量が多くなる」と考えることでよく理解できます。
そういったテカリのあるスーツをなおすには、通常スーツの手入れをするために用いるブラッシングや、羊毛の特性を利用して、スチームをあてて湿気を吸ったときにキューティクルが開き湿気を逃そうとするという特性を利用します。
しかし、それでもテカリがなおらない場合には、アンモニア水を用いてなおすことが出来ます。
アンモニアの繊維膨張作用を利用して、キューティクルを強制的に開きます。
用意するものとして、局方アンモニア水、水、アイロン、当て布、スプレーボトルを用意してください。
100mlあたり、アンモニア7-8mlで希釈し、テカッている部分に希釈したアンモニア水を当て布をして塗ります。
当て布をしてあまり押しつけ内容にアイロンをかけて、ハンガーに干しますだけでよほど頑固なテカリでなければなおすことが出来ます。