採寸や生地選びを通して自分の身体や好みにフィットするよう制作したオーダースーツ。長く愛用するにはどのようなお手入れが必要なのでしょうか。
お手入れの種類や方法について紹介します。
目次
オーダースーツのお手入れには種類がある?
オーダースーツのお手入れ方法には、クリーニング・ブラッシング・ブレス(アイロン)などが挙げられます。
一つ一つ解説していきます。
クリーニングでのお手入れ
クリーニングにはドライクリーニングとウエットクリーニングの2種類があります。汚れの種類によって使い分けましょう。
クリーニングでお手入れする際の流れ
ポケットの中に物が入っていないかを確認し、破損の有無を確認します(クリーニング中に起きたものか否かを判断するため)。
その後、クリーニング店へ依頼します。
クリーニングに出す際の注意点
スーツをクリーニングに出す際は、スーツ専用のカバーやハンガーを一緒に出す必要はありません。
ドライクリーニングは油性の汚れ、ウエットクリーニングは水溶性の汚れ を落とすのに向いています。そのため、ドライクリーニング、ウエットクリーニングの使い分けを考慮して依頼する必要があります。
スーツのシミや油汚れは時間が経つとクリーニングでも落ちにくくなることがあり、応急処置が重要です。
ブラッシングでのお手入れ
日々のお手入れではブラッシングが最も重要になります。具体的な方法や注意点を紹介します。
ブラッシングの方法
ブラシを掛ける前に、全体を軽くトントンと叩くことでスーツに付着したホコリを浮かせます。つづいてジャケット・パンツへブラシをかけていきます。
ブラッシングは、襟や肩まわり、袖という順で上から下へとかけていきます。なおポケットは何回も手が触れるところなので皮脂なども付着しやすいです。他の箇所より丁寧にブラッシングしましょう。
ポケットの内側にはホコリが溜まっていることもあるので、ときどき裏返して確認してみましょう。
その後、パンツも同様に上から下へとかけていきます。パンツの場合は裾を丁寧ブラッシングするように心がけましょう。細かい砂などが付着していることが多いです。
ブラッシングをする際の注意点
ブラッシングは細かく動かすと繊維の奥へホコリを絡ませてしまいます。大きくなでるように動かして払い落とすようにブラッシングしましょう。
ブラシにはさまざまな種類がありますが、化学繊維で作られたブラシは静電気を発生させてホコリを集めてしまいます。
天然繊維で作られた柔らかくてコシのあるブラシを選ぶのがおすすめです。
プレス(アイロン)でのお手入れ
プレス(アイロン)でのお手入れでは、スラックスの折り目の復活、スチームによるシワ伸ばしや殺菌・消臭効果が期待できます。
プレス(アイロン)の方法
素材に合わせてアイロンの温度設定を行い(ウールは中温、綿は高温)、ハンカチなどの当て布を用意して進めていきます。
プレスの場合はスラックスの折り目にアイロン乗せて折り目をつけていきます。アイロン自体の重みで十分なため、動かさないようにしましょう。
スチームのシワ伸ばしは、スラックスの腰回りや股間のあたり、ジャケット全体に使用できます。スチームをかける際は、生地から20cm程度の距離を離すようにしましょう。また腰回りや股間部分は汗が染みやすいためお手入れの度にスチームをかけることをおすすめします。
プレス(アイロン)をする際の注意点
プレス(アイロン)でのお手入れは、温度設定に注意しましょう。素材に合わない設定にすると効果が出なかったりテカリや縮みの原因になったりします。
オーダースーツのお手入れの注意点
日々のお手入れに大切なことを紹介します。
休ませることが必要
スーツは毎日のように着がちですが、実は休ませることが重要です。質のいいスーツは、汗や湿気などを十分に休ませると、型崩れしそうだった箇所が元に戻っていきます。
休ませる期間は2日が理想で、最低でも1日は休ませるようにしましょう。
ハンガー選びが重要
スーツは、ハンガーにかけて休ませます。椅子にかけたり畳んだりした状態では休まりません。ハンガーは肩の部分に厚みがあり、肩に沿ってカーブしたものを選びましょう。
肩幅にも注意が必要で、肩幅よりも小さいものを用いることも型くずれの原因となります。パンツの場合は「ズボン吊り」のできるものを購入しましょう。
材質は、静電気の発生を防ぐために木製のものがおすすめです。
普段からの保管方法が大切
ブラッシングでホコリや手あかなどを落とす、ハンガーにかけて休ませる、
日々の手入れを丁寧に行うことでスーツは長持ちします。
2着以上が必要となりますが、休ませる時間をもたせないと汚れや傷み、湿気が蓄積する一方で、本来よりも寿命が短くなってしまいます。
スーツの持つ良さを発揮させるためにも普段からのケアに気を配りましょう。
正しいお手入れでオーダースーツを長持ちさせよう
オーダースーツは制作して終わりではなく日々の手入れも大切です。汚れを払ったりスーツを休ませたりすることで、良好な状態を長くキープできるようになります。
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