では着用と休息のサイクルをうまく回すには何着のスーツを持っていればよいのでしょうか。働き方ごとに適した数、また柄の選び方等を解説します。
目次
スーツは複数持つべき?
長持ちさせるため、また気持ちよく着用するためにもスーツは複数もつことが基本です。外回り、内勤業務、新社会人の場合とに分けて考えていきます。
外回りが多い社会人の場合
たくさん歩き回る場合は夏と冬とでそれぞれ5着あると理想的です。消耗が激しいため、3〜4着を1週間で着回して、1つ着られなくなったら補充をしていくスタイルが適しているでしょう。
夏と冬とで分けるのは、季節によって向き不向きがあるためです。例えば吸湿性・放湿性の高い生地は、汗をかきやすい夏場に適しています。夏場に保温性の高い生地を着用していたら、汗をかきやすい上に放湿もしないため、スーツの持ちも悪くなってしまいます。
内勤業務が多い社会人の場合
内勤営業の場合は夏と冬とで3着ずつをもち、各シーズンを2着で着回すスタイルがおすすめです。1着は週に1回だけ着たり隔週で着たりなど、緩めのローテーションにするといいでしょう。
また内勤は立ったり座ったりの動作が多くなるため、ツーパンツで揃えるとさらに長持ちします。
新社会人の場合
新社会人の場合も、夏と冬とで3着ずつが理想です。張り切って派手な柄を選ぶと相手からの印象が悪くなる可能性があるため、最初は派手すぎない柄が無難です。
スーツを複数持つ際の選び方
シーズン毎に3着ずつ持っていると長持ちしやすく着回しやすいことがわかりました。では色や柄、素材はどのように選べばよいのでしょうか。
スーツの色・柄
「どのような印象を与えたいか?」が色選びの基準となります。寒色系の色は落ち着いた印象を与えるため、紺色をベースとしたスーツがビジネス用スーツの定番となっています。
また黒やグレーは貫禄を感じさせる効果がありますが、全身を黒で固めたブラックスーツは礼服のような重たい印象になるため着こなしが難しくなります。
このケースでは、ストライプやチェック等の柄を入れることで印象が変わることがあります。色や柄選びでは「見た人にどのような印象を与えたいか」をはじめに考えるといいでしょう。
スーツの素材
定番のウール、光沢や肌触りが特徴のシルク、強度が高い合成繊維のポリエステルなど、スーツにはさまざまな素材があります。
ウールはシワになりにくく、保温性・伸縮性・吸湿性、スーツに求められる特徴をバランスよく備えているため定番となっています。
そのためウールをベースに、夏は通気性のよいリネンを取り入れたり、冬は保温性の高いカシミヤを取り入れるといった工夫が考えられます。
季節ごとに適した素材があるので、素材の特性を把握することがポイントです。
複数のスーツを着回す際のポイント
6着のスーツを持つのは比較的大きな出費となりますので、なるべく長持ちさせたいものです。長持ちさせるにはどのようなポイントがあるでしょうか。
使用頻度が偏らないようにする
もっとも重要なポイントです。同じものばかり着ているとそちらの消耗が激しくなるだけでなく、着回した場合と比べても全体の寿命が短くなってしまいます。
着回しは「1回着たら2日休ませる」が基本といわれています。スーツは休ませるものと覚えておきましょう。
日々のお手入れを欠かさない
着回しをするには日々のお手入れも欠かせません。手入れ=クリーニングに出すという意味ではありません。
ブラッシングをしてホコリなどを落としたり、スチームを当ててシワを伸ばしたり、専用のハンガーにかけて風通しのいい場所に保管したりすることを指します。
お手入れ方法の詳細はこちらの記事で詳しく解説しています(導線の設置)。
勝負スーツを用意する
6着も用意した直後は金銭的な余裕はないかもしれませんが、ここぞというときの勝負スーツ(オーダースーツ)を1着持っておくこともおすすめです。
ここ一番の商談、イベント登壇、パーティへの参加、オーダースーツが活躍する場面はさまざまです。就職したばかりの方は少ないかもしれませんが、重要な役目を任されるようになってきたらオーダースーツを検討してみるのもよいでしょう。
スーツを複数持つことで社会人としての魅力をあげよう
節約しようと1着しかもたずにいると、スーツの消耗も激しくなってしまいます。また、くたびれたスーツを着ていては見る人にもくたびれた印象を与えかねません。
複数のスーツを持つことは長持ちさせるだけでなく、常にイメージ通りの印象を与えられることにもつながるのです。
いい状態のスーツを着回すことで社会人としての魅力をあげてみてはいかがでしょうか。
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