オーダースーツを選ぶときに、自分ならではのこだわりを取り入れたいのであれば、裏地がポイントになります。裏地は、スーツの機能性を高める大切な存在です。目立たないパーツだからこそ、裏地に注目してオーダースーツを作れば、ハイレベルなおしゃれを楽しむことができます。オーダースーツの裏地にはさまざまな種類があり、どのような種類を選べば良いか、悩んでしまう方は多くいらっしゃいます。そこで今回は、スーツの裏地の種類や特徴について解説いたします。おすすめの裏地の選び方に関してもご紹介しますので、是非チェックしてみてください。
目次
スーツの裏地の役割とは
まずは、スーツにおける裏地の役割についてご紹介します。スーツの裏地は、通常は見えない部分ですが、大事な役割を担っています。裏地の役割は大きく分けると、着心地とルックスを向上させる役割があります。
着心地を快適にする
スーツは、ビジネスシーンで長い時間着る可能性が高いものです。よって、着心地はとても大切なポイントとなります。裏地はスーツの着心地を左右するものです。裏地があることによって滑りが良くなり、着脱がとても楽になります。特にジャケットに関しては、頻繁に着脱をするため、スムーズさは重要です。
また、スーツの内側は湿気がこもりやすいですが、吸湿性に優れた裏地を施すことによって蒸れが軽減され、ストレスフリーな着心地が叶います。さらに、素材次第では、不快な静電気を防止してくれる機能もあります。
ルックスを向上させる
裏地とはいえ、意外と周囲に見える機会はあるものです。オーダースーツであれば、自分好みの柄や色の裏地で、ファッションセンスをアピールすることができます。
また、スーツには裏地があることで、表地の形態が安定し、型崩れを防止することができます。このように裏地には内側から補強をしてくれる役割があるのです。
さらに、表地の透けを防ぐ効果も期待できます。裏地の存在のおかげで、スーツ全体の印象向上に繋がるのです。
裏地の付け方の種類
スーツの裏地にはいくつかの付け方があり、季節や用途によって使い分けられます。ここからは、裏地の付け方の種類の特徴について解説いたします。裏地の付け方は、大きく分けて以下3つとなります。
総裏
ジャケット裏面の全てに裏地をつける方法を、総裏と言います。基本的に、このデザインで仕上げることが大半です。総裏であれば着脱もしやすく、スーツのシルエットが美しく見えます。また、保温性や保湿性も高まり、快適に過ごすことができるため、メリットが多い付け方です。総裏のスーツは、年間を通して着用できることも人気のポイントとなっています。
背抜き
その名の通り、背中の裏地を抜いた仕様です。軽量になって、通気性が良くなることが背抜きのメリットです。特に夏用スーツで活躍することが多くなっています。
また、背中側は光の当たり具合で布地が透けて、清涼感のある印象を楽しめます。
半裏
背中と共に、脇の下にある裏地も抜いたデザインを半裏といいます。裏地が半分であるため、かなり軽量化します。ただし、型崩れに関しての懸念点もありますので、オーダーの際はテーラーに相談することをおすすめします。
裏地に使われる素材
裏地に使われる素材は、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を把握して、目的に合った素材を選ぶようにしましょう。
合成繊維
コストパフォーマンスに優れた素材です。お手入れしやすいのがメリットですが、通気性はやや悪くなっています。代表的な例としては、ポリエステルが挙げられます。
天然繊維
シルクが代表である天然素材も、裏地として人気が高くなっています。肌触りが良く、合成繊維と比較すると、よりエレガントな雰囲気を演出できます。ただ、天然繊維は繊細であり、耐久性が低めであることがデメリットです。
再生繊維
天然素材を加工して作成した繊維です。代表的な素材としては、レーヨンやキュプラなどが挙げられます。肌触りや高級感といった天然繊維のメリットと、快適でお手入れしやすい合成繊維のメリットを兼ね備えているのが特徴です。
オーダースーツ裏地の柄の種類
オーダースーツであれば、表地はもちろん、裏地もお客様の好きな柄を取り入れることができます。
代表的な裏地の柄としては、ストライプが定番です。縦のラインがシャープな印象を与えてくれるので、着やせ効果が期待できます。また、カラーによってはカジュアルな印象にもなります。
優しい印象にしたい方には、ドット柄がおすすめです。また、無地に近いデザインがご希望であれば、ヘリンボーン柄が適しています。さらに、ラグジュアリー感を演出したいときには、ペイズリー柄であれば、ゴージャスに仕上がります。
おすすめの裏地の選び方
ここからは、おすすめの裏地の選び方についてご紹介します。オーダースーツの裏地を選ぶときには、以下のポイントに注意をしましょう。
表地の色と合わせる
裏地に迷ったら、表地と同じ系統のタイプを選ぶと間違いありません。同じようなカラーであれば統一感が生まれて、裏地が見えたときにも上品な印象となります。
具体的には、ネイビーの表地であればブルーの裏地といったように、近い色合いを選んでみましょう。
あえて表地と違うものを選ぶ
派手なデザインに挑戦できることは、オーダースーツならではの醍醐味です。表地と違う雰囲気の裏地を選んで、個性的なおしゃれを楽しむ方法もあります。同じ色であっても、違った柄にすると印象がガラッと変わります。人と被らないスーツに仕上げたいという方におすすめです。落ち着いたデザインの表地に対して、あえてペイズリー柄やドット柄といった華やかな柄をチョイスすれば、スーツ上級者の風格が漂います。
季節になんだ色を選ぶ
季節によって裏地の色を選んでみるのも素敵に仕上がります。春であれば、桜色などの淡いカラー、夏は海のようブルー系、秋はシックなブラウン、冬はダーク系カラーなどが、季節感を演出できておすすめです。
K-51のスーツ裏地の特徴
K-51では、裏地を100種類以上も取り揃えています。幅広いタイプの色や柄が揃っているため、シックな定番タイプはもちろん、遊び心がある仕上がりにすることも可能です。
裏地の仕様は、その時代やお客様のお好みに合ったものを提案させていただきます。お客様に完成後のイメージを高めてもらいやすいように、雑誌を多く取り揃えているので、ぜひ裏地選びの参考にされてください。
日本で最高レベルのプロスタイリストが、マンツーマンでお客様のオーダースーツ製作を支援させていただきます。業界随一の品揃えと、お得な3つの料金プランからお選びください。
まとめ
今回は、オーダースーツの裏地の種類についてご紹介しました。スーツの裏地は、目立たないようでいて、とても重要なポイントです。これからスーツをオーダーする方は、裏地にも意識を向けてオーダースーツの製作をより楽しんでみてはいかがでしょうか。